花冠14話
花冠14話
じりりりりり
ロイは隣室へ飛び出し受話器を上げる
エドワードは自分にかまわず電話を取りに行けとジェスチャーしている。
「マスタング大佐だ」
慣例に習い階級をつけて電話に出る。
何か進展があったのだろうかロイの表情が険しくなっている。
エドワードは開いたままの扉の向こうの執務机が見える位置に移動し足を組んで腰掛けた
「なに?」
「そうか、事情を聞いておいてくれ。」
「あぁ、私は今鋼のといただいているよ」
どうやら電話の向こうはホークアイのようだ、不摂生をせぬように小言の最中らしい
「君たちも交代で食事にしたまえ、長丁場になるだろうから無理はするな。」
例の事件のことも含めて最近は仕事が立て込んでいてロイ直属の部下こそがなかなか、
食事をとることもままならないのだろう部下の体調を気遣うロイを横目にエドワードは
ロイの行動を眺めていた。
『俺も気いつかわしてるのかな』
と申し訳なく思ったのは本人には秘密だ。
コッぱずかしいからとか俺のカラーじゃねえとかいろいろ理由はあるけれど、バレたらやつは調子にのるから!だと心の声だけ声高に自分に宣言する。
ロイが戻って来ながら問う。
「例の薬の売人らしき少年が保護されて、下に居るそうだ私は、取り調べを見に行くが君はどうするかね?」
エドワードは戸が閉まるのを待って返答した。
「俺も行くぜ。売人ね…逮捕名目で保護か…ひねくれてるよな」
「この件にアルも加えたらダメかな」
いきなりのエドワードの提案に面食らう。
「君は弟を巻き込みたくないというかと思っていたがね」
「巻き込みたくはねぇよ。あいつは俺と一緒に旅してるからな、俺と離れて行動しているときには当然俺とは違った街の様子なんかも見てるわけなんだよ。俺とは違う目で見た大事な情報だぜ?」
「それに俺たちもこのままじゃおちおち旅もしていられない。」
手段を選んでいられる時期ではないということだろう。
エドワードから見たイーストの現状は俺は知らねえと言っていられないレベルであると言うことだろう。
想定しているよりも現状は悪い状態ということか…
「アルフォンスには迎えを出そう」
「でも、アルを危ないめはだめだぜ」
ロイは一応釘を刺してくるエドワードに分かっているよと笑ってやる。
「鋼のとアルフォンスを秘密のお部屋にご招待だ」
ロイの態度は明らかに楽しみにしていたまえといっているようだった。